運動医科学研究から導き出した、
効率的なトレーニングのためのEMS。
京都大学名誉教授
森谷 敏夫
運動医科学界を牽引する森谷敏夫氏は、 EMSがもたらす筋肉のトレーニング効果について、30年以上研究を行っています。 森谷氏は、検証を重ねた結果、トレーニングにとって効率的な周波数は20Hzであると導き出しました。 現在、その論文は、世界中の研究者の注目を集めています。
京都大学名誉教授
森谷 敏夫
運動医科学界を牽引する森谷敏夫氏は、 EMSがもたらす筋肉のトレーニング効果について、30年以上研究を行っています。 森谷氏は、検証を重ねた結果、トレーニングにとって効率的な周波数は20Hzであると導き出しました。 現在、その論文は、世界中の研究者の注目を集めています。
筋肉は、非常に細い筋線維で構成され、大きくは速筋と遅筋に分類されます。速筋は発達しやすいため、トレーニングを行えば、引き締まった身体の形成に繋がりやすいという特徴があります。しかし一方で、通常のトレーニングでは、息が切れるような高強度の負荷をかけなければ刺激できないという側面を持っています。 EMSは、低い負荷でも速筋に選択的にアプローチできるため、見た目の変化が現れやすいと言えます。
世の中に存在するEMS機器には、あらゆる周波数が設定されています。筋肉を鍛えるために必要な刺激は何か。森谷氏は、運動医科学の観点から、筋肉が発達するメカニズムに着目し、複数の周波数を比較・検証しました。その結果、筋肉を効率的にトレーニングできる周波数は、20Hzであることを見出しました。
参考:Moritani et al. Exp Neurol 88:471-483,1985
運動した際に、筋肉はエネルギーを 使い、酸素を消費します。 20Hzは、他の周波数と比べてより多くの酸素を消費し、トレーニング効果が高いということが実証されました。
資料提供:京都大学 森谷敏夫名誉教授
トレーニングには筋肉のメカニズムに適合した刺激が必要であるという発見により、EMS研究は大きな進歩を遂げたと言えます。今後もEMSの有用性はますます高まり、当たり前のようにトレーニングのひとつとして取り入れる人が増えていくでしょう。
1950年 兵庫県生まれ
1980年 南カリフォルニア大学大学院 博士課程修了
1992年 京都大学大学院 人間・環境学研究科助教授
2000年 同科教授
2016年4月 京都大学名誉教授、株式会社 運動医科学研究所所長
国際電気生理運動学会、国際バイオメカニクス学会、アメリカスポーツ医学会、日本運動生理学会、日本体力医学会など、多数の学会で理事、評議員を歴任。 世界で初めて、筋力増大に対する神経的要因の貢献度を評価した。 発表した論文は、200本以上。著作多数。